在カンボジア日本国大使館

～在留邦人の皆様へ～

                                      　　　　　　　　　　                                                     平成２５年９月１５日

 

カンボジア：国民議会選挙終了に伴う注意喚起（第１６報）

 

１　９月１５日（日）、野党・救国党は、選挙結果に異議をとなえるための大規模デモをプノンペン都内の「民主の広場」（カンボジア語では「ティ・リエンプロチアティパタイ」、英語では「Freedom Park」）＜場所：別添＞で実施し、２～３万人程の支持者が集まった模様です。また、同広場にはテントが設置されており、一部の支持者は夜も泊まり込むようです。

　　同デモにおいてケム・ソカー副党首は、次の諸点に言及しました。

　　●３日３晩（１５日～１７日）のデモを行う。

　　●３日間のデモでも解決しなければ全国でデモを実施する。

●有権者の良心を尊重する解決が図られない限り、商人は店を閉め、教師は授業を止めて抗議に参加することを呼びかける。

●有権者への正義が示されなければ、人民党との権力配分の協議には応じない。

●２３日の国会初日には選挙不正問題が解決しなければ参加しない。

 

２　今のところ、基本的には「民主の広場」に留まったデモであり、行進デモは行われていない模様です。

 

３　ただ一部では、本日午後、ウナロム寺院周辺＜場所：別添＞で対峙していた、野党・救国党の若者と治安当局の衝突が起こり、暴力が発生した旨報じられています。

 

４　本日の当局側の対応としては、プノンペン都内の多くの道路の閉鎖を行っています。救国党が更に明日以降（１６日及び１７日）行うとしているデモについて当局の許可は出ていませんが、１６日、１７日もデモが行われる可能性は高くなっています。その際の市内交通規制についての情報は現時点では入手出来ていませんが、一部で規制がおこなわれる可能性は十分にあります。

 

５　以上のような状況で、野党側は今後もデモを強行する構えであり、行進のデモも行われる可能性もあります。これを受けて当局の取り締まりが強化されることが想定されます。つきましては、カンボジア（特にプノンペン）に渡航・滞在される方は現下の政治情勢が落ち着くまでの間、不測の事態から身の安全を図るべく、十分に注意を払っていただくようお願いします。

 

６　より具体的には、以下の諸点にご留意ください。

　(1) 外出の際には周囲の状況に十分に注意を払い、集会やデモ行進等には近寄らないようにする。

また、状況が緊迫したものになった時には、暫時外出も控える。　　　

(2) 一般的に攻撃の標的となりやすいと思われる場所（政府機関、軍・警察等治安当局施設等）や各政党事務所周辺、及び抗議集会が行われる可能性のある民主の広場等にはできる限り近寄らない。

(3) 外出の際には家族、職場や知人等に所在を明らかにしておくとともに、いつでも連絡がとれるようにしておく。

　(4)常日頃から備蓄の心がけは怠らないようにする。

(5)不審物を見かけても絶対に触らず、近寄らない。

 

７　また、しばらくの間、最新の状況把握のため、関連の治安情勢の収集に努めてください。ご参考までに役立つと思われるサイトを下に掲載します。

＜参考＞

　○　カンボジアニュース（日本語）http://news.e-khmer.com/?lang=ja

　○　カンボジア・デイリー（英語）http://www.cambodiadaily.com/

  ○　プノンペン・ポスト（英語）http://www.phnompenhpost.com/

 

８　何らかの被害に遭われたとき等には当大使館領事班までご連絡ください。

 

在カンボジア日本国大使館　領事班

電話：０２３－２１７１６１～１６４

電話交換業務時間：平日午前８時～正午、午後２時～午後５時４５分

領事窓口対応時間：平日午前８時～正午、午後２時～午後４時３０分

緊急連絡先（平日昼休み）：０１２－８３５４３０

緊急連絡先（平日夜間及び休館日）：０９５－７７７９１１

大使館ホームページ：http://www.kh.emb-japan.go.jp

Ｅメール宛先：consular.jpn@pp.mofa.go.jp

Facebook：

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【お願い：在留届の内容に変更がある場合や帰国の場合には、必ず当館にご連絡下さい。】